Open innovation forum|オープンイノベーションフォーラム

テーマ
エイジングテック
開催日
2019年11月18日(月)
レポート

「課題先進国「日本」が解決すべき、超高齢化社会のためのイノベーション」と題して、登壇各社の事業紹介とコマースの将来展望などについてパネルディスカッションで語り合いました。

■ディスカッション登壇者の自社サービス紹介

「株式会社テレノイドケア」代表取締役 宮﨑 詩子氏
テレノイド™※を活用したコミュニケーション支援アプリを提供し心のケアをサポート。開発中の『心のケアのための個人面談支援システム』(会話サポート、観察記録アプリ)を軸にした高齢者支援サービスの上市(2020年秋)を目指している。※テレノイド™:石黒浩教授(大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻・教授、ATRフェロー)が開発した遠隔操作型アンドロイドロボット。ミニマムデザインが特徴で、言語(音声通話)と非言語(ハグ)がミックスされ、介護者と高齢者の関係を改善させるコミュニケーションデバイス。
【介護に与える影響】 ① 認知症高齢者の徘徊、暴言等の緩和。 ②高齢者が欲している「自分らしい時間」に介護者が気づく。

「ジョージ・アンド・ショーン株式会社」CEO 井上 憲氏
少しだけ優しい世界を創ろう。 Create a new world with love to someone.
George & Shaunが描きたいのは、普通に暮らすみんなが少しだけ優しく、誰かを思って暮らす世界。世界中にあふれる様々な問題は、一人ひとりが少しだけ意識を変えるだけで、解決すると思います。ほんの小さなアクションでも、そのアクションは連鎖し、世界を変えると信じています。そのために、日常にほんの少しだけ優しくなるためのヒントや、アイデアをGeorge & Shaunは提供していきます。biblleはその世界を描くためのスタートツール。この世界に暮らす人々が、少しだけ優しくなれるために、George & Shaunは事業を展開していきます。

「株式会社クォンタムオペレーション」代表取締役 加藤 和磨氏
弊社は中国深圳の企業と業務提供をし、様々なセンサー基板を開発している会社であり、現在は医療用バイタルデータ取得のためのセンサーについて開発をしている。特に非侵襲の血糖値取得センサーの開発については注力をしているのが、現状である。その背景として、糖尿病患者については2045年に世界で6億人強にのぼると言われている。かつ、1型糖尿病については、不治の病いであり、現状、SMBGを用いて、針を刺す形にて血糖値を計測することが必要となっている。また、昨今はCGMとしてナノ針のついているセンサーを利用し、継続して血糖値を取得できる機器も実用化されているが、センサーが消耗品である点と個人差はあるが最大20分ほど血糖値の測定値時間に誤差があるために、インスリン投与量の誤りによる低血糖のリスクがある。非侵襲光センサーを用い、かつ、継続した血糖値計測が可能となれば、患者の肉体的・精神的負担が軽減されるだけではなく、医療消耗品がなくなり、患者負担として月額1万円前後かかる医療費の削減にもつながる。

「トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社」代表取締役 中西 敦士氏
私たちは「世界を一歩前に進める」というミッションを掲げ、排泄予測デバイスの事業を推進しています。日々悪戦苦闘する中で、ふと「世界を一歩前に進める」ということを考えることがあります。これまで「当たり前のこと」と諦めていたことを、「当たり前ではないこと」にして希望をもう一度持てるようにする。そして、そこから生まれる一つ一つの喜びの積み重ねこそが「世界を一歩前に進める」ことだと実感しています。
現在私たちは、排泄予測デバイスの事業を行っています。誰しもがトイレの悩みなく過ごしたいと願っているものの、悩みを抱えたままオムツやパッドで対処するのが「当たり前」でした。私たちは、もう一度トイレに悩むことなく元気に外出し、オムツ・パッド以外の選択肢を増やして尊厳を保ち続けることに役立ちたいと考えています。
ただ、その実現には多大な労力と資金と時間が必要です。ではなぜ私たちは敢えてその困難に飛び込むのか。
それは、私たちの前に大きな課題と困っている人々がいて、そして世界の誰かが必ずその課題を解決しなければならないと知っているからです。
排泄予測デバイス事業を進める中で、ヘルスケアの重要性と同時にその課題の多さ、そして可能性を知りました。
私たちは、これら数多の課題解決に向けて、日々の研究開発や、それをいち早くお届けし、活用していただき喜んでいただく、という小さな積み重ねを試行錯誤を繰り返しながらコツコツと実践しています。そんな私たちを少しでも応援していただき関わっていただければ幸いです。

「Mira Robotics株式会社」代表取締役 CEO 松井 健氏
これからの社会に向けたロボティクスサービス
そう遠くない未来。私達の暮らす環境や社会構造は大きく変わっていきます。2035年には日本の3人に1人が高齢者となり、2050年には世界全体が少子高齢化社会になります。私達の価値観や考え方も変化し、働き方・暮らし方の多様化が進むでしょう。Mira Roboticsでは、そんな未来を見据えた、人々の生活を豊かにするロボティクスサービスを開発しています。

登壇者

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