Open innovation forum|オープンイノベーションフォーラム

テーマ
スマート農業
開催日
2025年10月29日(水)
レポート

2025年度第3回の「豊洲の港から」は「スマート農業」をテーマに開催しました。
スマート農業関連の新進気鋭のスタートアップにご登壇いただきました。

■NTTデータの取り組み紹介

「株式会社NTTデータ」
第二金融事業本部 食農ビジネス推進部
西崎 昌宏 氏
2005年にNTTデータへ入社し、生損保・共済分野で顧客営業を担当。2017年に食農ビジネス担当の前身組織であるJAシステム企画に異動し、2018年から「あい作」プロジェクトに参画。営業とマーケティングの両面から事業拡大に取り組み、ブランド戦略の構築や顧客ロイヤリティ向上、体制整備を推進。これらの取り組みにより、JA市場における「あい作」のシェアを約30%まで拡大。現在も営業マーケティング領域の一層の高度化に注力し、コンサルティングアプローチを取り入れた営業チームの変革に取り組んでいる。

■スタートアップピッチ

「サグリ株式会社」アグリイノベーション事業部 国内事業開発マネージャー兼営業責任者
佐藤 国孝 氏
サグリ株式会社は、人工衛星データやAIを活用し、農業の持続可能性と効率化を支援するアグリテック企業です。世界的な食料問題や環境課題の解決を目指し、リモートセンシング技術により土壌や作物の状態を可視化し、農業経営に役立つ情報を提供しています。農地の肥沃度や生育状況を把握することで、施肥の最適化を可能にし、農業者のコスト削減と品質・収量向上に貢献します。さらに、環境負荷の低減やカーボンクレジット活用など、次世代の農業モデルづくりにも注力。国内外の自治体や企業とも連携し、社会全体での持続可能な農業の実現に挑戦しています。
「サステファイ株式会社」代表取締役CEO
ヴァンワースム ダニエル 氏
Sustefyは、農業副産物を企業の戦略的カーボン資産に転換します。
AIを活用してクレジット品質や供給網との整合性を分析・評価し、企業に最適な炭素クレジット調達戦略を設計します。
サプライチェーン内にインセッティング機会を発見した場合は、評価にとどまらず、籾殻などをバイオ炭に転換して検証可能なクレジットとして供給します。
評価と生産の両方の能力により、戦略の信頼性と実行力を兼ね備えた支援を提供します。
バイオ炭適用圃場では収量向上効果も確認されており、企業のScope 3削減と農家の新たな収益機会の創出を同時に実現します。
「株式会社HaKaL」代表取締役
宮崎 真佐也 氏
株式会社HaKaLは、現場で迅速・高精度に計測できるオンサイト診断技術を開発する九州大学発スタートアップです。光計測と分析化学を融合した独自のセンシング技術により、土壌・水質・植物病害などの農業環境分野から、家畜感染症などの動物医療分野まで幅広く対応。スマートフォンやクラウドと連携し、現場データの可視化・解析・共有を可能にすることで、農業・環境・獣医領域のDXを推進しています。IT技術との融合により、分散センシングネットワークやAI解析基盤との連携拡大が期待されます。
「株式会社プランテックス」シニアマネージャー(経営戦略・事業開発担当)
建部 輝彦 氏
プランテックスは、高度なものづくり技術と農学・生物学などの知見を結集し、人工光型植物工場による新たな食料供給システムの実現を目指しています。
当社は、世界で初めて「完全密閉型」の栽培装置と植物成長制御ソフトウェアを独自に開発しました。
これにより、高い収量・効率性・安定性・多品種対応を実現するとともに、特定の有効成分を高濃度に含む高付加価値植物の開発など、従来型の農業では実現が困難であった新たな植物の価値創出とその生産に取り組んでいます。
私たちは、この持続可能な食料供給システムを通じて、世界の食料問題の解決に挑んでいます。
「スパイスキューブ株式会社」代表取締役
須貝 翼 氏
「世界中どこでも農業を実現する」をコンセプトに2018年に設立しました。
小さな植物工場を設計開発や農業人材を派遣するアグリテック系のスタートアップです。
農業人口減少による食料自給率、障碍者雇用問題など、農地を不要とする室内農業で解決できる領域は多く、オフィスや住環境から排出されるCO₂を室内で野菜に吸収させるシステム開発を進めており、LED照明と養液循環する栽培技術であれば、室内で農産物を作ることもCO₂削減に寄与できるとも考えております。Direct Air Captureという技術(大気中のCO₂を蓄積し意図した場所で放出する)を搭載した農業装置自体は5㎡の本棚程度の大きさなので置くだけでCO₂削減をしながら理想的な農業環境をつくることを可能にします。
「株式会社アイナックシステム」取締役/Chief Branding Officer
髙田 樹彦 氏
アイナックシステムは、福岡県久留米市を拠点に「工場の自動化(FA 事業)」と「スマート農業事業」を展開するエンジニアリング企業です。AI イチゴ自動収穫ロボット「ロボつみ」や局所土壌ヒーターシステム、半自動栽培ベンチなど、独自技術で現場課題を解決。国家プロジェクトや自治体実証にも多数参画。「自動化の力で、世界をより良く。」をパーパスに、持続可能な産業の未来を創ることを目指しています。
登壇者
NTTデータの取り組み紹介
  • 株式会社NTTデータ
    第二金融事業本部食農ビジネス推進部 食農ビジネス担当課長 西崎 昌宏 氏
スタートアップピッチ

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