2024年度第3回の「豊洲の港から」は「デジタル3D地図の活用」をテーマに開催しました。
デジタル3D地図の活用関連の新進気鋭のスタートアップにご登壇いただきました。

■NTTデータの取り組み紹介

「株式会社NTTデータ」社会基盤ソリューション事業本部
ソーシャルイノベーション事業部アセットビジネス統括部
アセットビジネス担当

本間 さや香 氏

2009年NTTデータ入社
入社後、ASPサービス等の商品販売を通じて自治体・法人営業を経験。その後GIS（地理情報システム）製品の代理店販売や製品企画に携わる。2014年からAW3D営業を担当し、新規市場の開拓によるソリューション展開に取り組み、2023年からはマネージャーとしてパートナーと共に衛星市場拡大に取り組む。

■スタートアップピッチ

「株式会社Geotrans」代表取締役 兼 CEO

瀬川 貴之 氏

Geotransは行政・インフラ企業の計画・メンテナンス業務を革新するAIソリューションを提供しています。行政やインフラ企業において、目で見て判断する業務が多くあり、人力作業が多く残っています。そういった業務に対し、先端技術をかけ合わせ、インフラを支えていきます。
具体的には、衛星、VTOL型ドローンや、モバイルマッピングシステム（MMS）等、リモートセンシングを含むイノベーティブな撮影手段×画像解析AIにより、固定資産税対象の抽出、森林の材積推計、電柱の点検等、行政やインフラ企業の計画・メンテナンスに有用なAIソリューションを提供しており、今後道路、河川、港湾、水道、農業等様々な分野に展開していきます。

「株式会社風力エネルギー研究所」代表取締役社長 主任技師

鈴木 章弘 氏

風力発電技術コンサルタントです。風力発電所の計画立案に当たって、1年間以上の気象観測を実施した上で、地形や土地利用区分などの数値データを使った数値流体力学モデルによるコンピュータ・シミュレーションを行います。計画地の風速・風向の分布を考慮して、風車間の干渉が起こりにくい風車配置案を策定する際には、地形による風の増速や乱れの発生を考慮して、台風や爆弾低気圧による暴風、乱流を評価します。
また、洋上風力のための気象海象解析、風車本体や浮体式風車の荷重解析などの技術計算サービス、各種の技術調査に加えて、数値気象モデルによる発電出力予報、SAR衛星による風況推定技術の開発など、新技術の開発にも取り組んでいます。

「株式会社Gaia Vision」Co-founder（共同創業者）#BizDev #PdM

出本 哲 氏

シミュレーション技術を活用し、気候変動リスク分析・洪水予測を行うソリューションの提供や、気候関連のコンサルティング/研究開発支援を行う東大発スタートアップ。グローバルでの高解像度リスク分析が特徴で、製造/物流/金融等におけるサステナビリティ対応/リスク管理等で活用されている。また、洪水予測に関しても、個別河川の水位だけでなく、日本全国で洪水範囲/浸水深の予測を行えることが特徴で、自治体やインフラ企業、保険会社等で活用/検討されている。

「株式会社Archeda」代表取締役

津村 洸匡 氏

Archedaは、衛星データを利用した自然由来の炭素削減（除去）プロジェクトの解析モデルを開発するスタートアップです。プロジェクトの各開発プロセス（サイト選定、プロジェクト登録、モニタリング、品質評価など）において、最適な分析ソリューションの提供を通じて信頼性の高いカーボンクレジットの創出を支援しています。当社は、VCSやGold Standard、JCMなどの国際的な方法論に則り、森林（ARR、REDD+等）、水田（AWD）、マングローブなどの自然環境をベースとしたプロジェクトに重点的に取り組んでいます。また、自治体や林業事業者向けに、森林資源量の推定や違法伐採の検知のためのソリューション提供や、JAXAと共同で国レベルのバイオマス推定手法の開発にも取り組んでいます。

「株式会社Function」取締役 東京大学 助教

安田 昌平 氏

都市の「流れ」の学習に特化した独自AIを開発するスタートアップ。位置情報、衛星画像、カメラ映像から従来のAIでは捉えきれない交通流や人流の特性を把握し、物流運行管理、EV基地最適配置、都市型イベントの効果分析など幅広い分野を支援するシステムを提供している。