- テーマ
- powered by イスラエル大使館
- 開催日
- 2018年5月28日(月)
- レポート
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今回の定例会は、イスラエル大使館と「豊洲の港からpowered by イスラエル大使館」を共催いたしました。「第2のシリコンバレー」として世界に注目される「スタートアップ大国」イスラエル。日本とは2014年に両国間の産業R&D協力と民間企業同士の連携を目的とした覚書が締結され、ビジネスマッチングが促進されています。イスラエル大使館経済部とNTTデータとのコラボレーションによるオープンイノベーションイベントも今回で4回目となりました。
開会の挨拶では、イスラエル大使館経済公使ノア・アッシャー氏より、「イスラエルの企業と日本の企業は、競争し合う関係ではなく、お互いに補完できる。協力し合い、世界の市場、国際的な市場へ道を開きましょう」とお話をいただきました。また、イスラエル・イノベーション庁のアヴィ・ルヴトン氏は、「日本との協力はイスラエルの政府、業界にとってもトッププライオリティ。近年、両国の協力関係は強化されている」と評価されました。
今回はAR/VR/MR in the Robotic Worldをテーマに、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)の分野の先端企業6社が来日。1社10分間で7つのピッチが行われました。そして、終了後は、ネットワーキングが行われ、イスラエル産のおいしいワインとともに和気藹々とした雰囲気で意見交換が行われました。今回のフォーラムでは、医療・意思決定・自動運転・各種産業分野へと裾野を広げるAR、VR、MR技術の具体例が紹介されました。冒頭のルヴトン氏の挨拶には、「AR、VR、MRは、技術の“融合”がユーザーエクスピリエンスを高める」とありました。イスラエルのスタートアップによる技術と日本の技術が融合し、新たなイノベーションが生まれることが期待されます。
※当日の様子が日経新聞電子版および日経産業新聞朝刊に掲載されました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31051760Y8A520C1X13000/
- 登壇者
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Actiview(人事用Mixed Reality「Assense」)MRとディープラーニングのアルゴリズムを用い、採用候補者の行動や認識プロファイルを測定、適性を予測する採用支援ツール。心理学、神経科学、データサイエンスの専門家を有する。
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Asymmetric Medical
(ロボット手術)腹腔鏡や内視鏡などに組み込む外科用レーザーツール。ピンポイントで患部をカットできるため、体のどこに対しても使用でき、体へのダメージを最小限にとどめた手術が可能。 -
Elbit Systems
(意思決定システム)集団が協力的に行動するために、状況判断して行動を決定する自動意思決定システム。他にも自動車のフロントガラスへの投影技術、3DのPCBプリント技術、データ待機を解消する通信技術を紹介。 -
Elbit Systems Land and C4I
(自律走行支援システム)防衛技術を応用し、オフロード環境でもリアルタイムに地形や障害物情報を理解し、正確な車両シミュレーションを実行できる自動運転支援技術を、農業、防災、製造業などに提供。 -
Inuitive
(AR/VR用半導体)高度な画像処理能力と、3Dイメージング、コンピュータビジョン、ディープラーニング機能を併せ持つ半導体。AR、VR、ドローン、ロボット、自動運転に利用可能。すでに量産可能。 -
Newsight Imaging
(Robotics用半導体)ロボット、自動車、モバイル機器、デプスカメラなどの高精度な“眼”となるCMOSイメージセンサーチップ。すでに量産体制にあり中国でビジネス展開。アメリカでも契約成立。 -
White Raven
(AR)コネクテッドカー向けのAR関連ソフト。車窓から見える建物に情報がマッピング表示され、レストラン予約や劇場のチケット購入などが可能。ロンドンの観光バスで実証実験中。
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