意識に上らない顧客ニーズを分析
脳情報を分析し、意識には上らない趣向や欲求、金融行動を導き出すことで、顧客の真のニーズにあったサポートを実現する――。そんなSF映画のような取り組みが、オープンイノベーションによって実現しつつあります。NTTデータでは、NTTデータ経営研究所の脳科学に関する知見を、金融分野に活用する「ニューロファイナンス」の研究開発に取り組んでいます。
脳のタイプで広告反応への差を検証
金融機関とともに、一般のモニター数千人の協力により、脳情報、趣味や嗜好、金融行動に関するアンケートデータを収集・解析し、7つのタイプに分類しました。その上で、タイプごとに広告宣伝を実施したところ、タイプ間で広告に興味を示す割合に差が出ることが確認されました。
金融機関では、この研究結果をお客さまの潜在的な欲求や嗜好に対応できるサポートにつなげたいとしています。
マーケティング分野のニーズは加速
この取り組みは、社内イノベーションWGのひとつ「ビッグデータビジネス創発WG」が担当。今回のようなマーケティング関連のIT市場は7兆円の規模の巨大市場に成長するとの試算もあり、ビジネス創発の可能性はますます高まっています。
NTTデータは、今後もビッグデータに関する新たな分析技術等の活用を検討し、革新的なサービスを提供していきます。